ねこやがつっつく中医学
だれが見つけたこの効果~不思議な効果の生薬~
ねこやあるじ、こと、西田でございます。 中医学の勉強をしていると、たまに「は?」と声を上げたくなるような効能や状態が書かれております。 今回は、一発で名前を覚えた、ある生薬の話をしましょう。 威霊仙という生薬 その生薬の名は『威霊仙』(または霊仙)。 キンポウゲ科クレマチスの仲間の、根や根茎です。 大元の植物(カザグルマ)は観賞用にもなるため取りつくされてしまい、レッドデータ化してしまったので、現在は近縁の植物で代用している、という事情があります。 袪風湿薬(きょふうしつやく)という大分類で、身体の表層にでる風湿(動きづらさ、しびれ等)に対して使われます。 威霊仙は経絡のつまりを取り、しびれを伴う痛みをおちつける作用もあるとのこと。 それだけなら驚かないのですが。 喉に刺さった魚の骨を取る? 『治骨鞭』という作用があるといわれております。 骨鞭とは、喉に刺さる魚の骨、を意味します。 つまり、治骨鞭とは、喉に刺さった魚の骨を取り去る、という意味。 最初にこの文面を目にしたとき、 「……それ、薬で抜けるの???」 と、目を丸くしたのを覚えております。 『水で煎じたものをゆっくり飲むと、骨鞭が消失する』と伝えられておりますので、喉の筋肉を緩める作用でもあるのかしら、と、勝手に考えております。 他にもある不思議な効能 そのほかには、痰を消して飲(さらりとした肺からの吐出物)も追いやる作用もあるので、噎隔(読み:いつかく・えかく。喉を食物等が通りづらくなる)や積痞(読み:せきひ・しゃくひ。積が深いところを意味し、痞がつかえを意味する)にも適用できる、とのこと。 いろいろな種類で「これ薬になるの?」はありましたが、「こういうピンポイント効果あるの?」は、これが一番印象に残っております。 そんなところまで調べ上げた先人、ただただすごいです。 タグ: #ねこや #柏 #中医学 #生薬 #威霊仙 #東洋医学 #漢方 #勉強 #クレマチス 住所 〒277-0042 千葉県柏市逆井4丁目24-36 アクセス 逆井駅より徒歩9分 電話番号 04-7113-4346 (10:00~21:00) 営業時間 11:00~21:00 (完全予約制) 定休日 木曜日(祝日は営業、翌日お休み) 当店facebookはこちら↓ http://bit.ly/1TqmW8d
漢方、柑橘を余さず使う
ねこやあるじ、こと、西田でございます。 こたつにミカン、そして足元には猫。 手が黄色くなるまでミカンを食べた、という人もいらっしゃるかと。 陳皮だけじゃない ミカンの皮を干したものを、漢方では**陳皮(ちんぴ)・橘皮(きっぴ)**と呼ばれ、生薬として使われているのは、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。 実は、ミカン(というか柑橘類)は、他のところも生薬として使われております。 葉(橘葉)、種(橘核)は、ああそうだよねと言えるのですが、まさかの内袋についている網の目状の筋(維管束)まで生薬として使うとは、あるじも学ぶまで知りませんでした。 維管束の生薬名は橘絡(きっらく)というそうです。 未熟な果実も 未熟な果実の皮も、青皮(せいひ)と呼ばれ、陳皮とは違う効能で使われます。 陳皮は身体を温め乾燥させますが、青皮は固まっているものを押し流すという荒っぽい役割を期待されます。 化橘紅という別枠 そして、さらなる別枠もあります。 化橘紅と呼ばれる生薬は、化州という土地で取れる、表面に産毛が生えた文旦の一種の皮、または未成熟果実です。 南の高麗人参とも呼ばれ、風邪による咳やのどの痛み、痰を落ち着ける作用があります。 また、気の巡りをよくして、消化器系の働きを助ける作用もあります。 陳皮を強化したような作用ですね。 注意点 共通して注意しなければいけないのは、柑橘の皮系生薬は身体を温めて乾燥させますので、身体の内側に熱を持っている方(実熱といいます)や、水分が不足気味の方は、お使いになられる際には慎重に。 お茶として、水分と一緒に摂るのがお勧めです。 冬にミカンは正義 寒い時に流行る風邪に対抗できる、柑橘系生薬。 そう考えると、「冬にミカンは正義」は、故なきことではなかったのですねー。 タグ: #ねこや #柏 #漢方 #生薬 #陳皮 #橘皮 #青皮 #化橘紅 #ミカン #柑橘 #中医学 #冬の養生 ほぐし処 ねこや 住所 〒277-0042 千葉県柏市逆井4丁目24-36 アクセス 逆井駅より徒歩9分 電話番号 04-7113-4346 (10:00~21:00) 営業時間 11:00~21:00 (完全予約制) 定休日 木曜日(祝日は営業、翌日お休み) 当店facebookはこちら↓ http://bit.ly/1TqmW8d
漢方薬、風邪薬はどれが効く?
ねこやあるじ、こと、西田でございます。 乾燥して寒くなった昨今、そろそろ風邪がはやることかと。 さて、西洋では「咳止め」「鼻炎薬」などと症状ごとに分類されている、風邪薬。 漢方薬は、どういう分類になっているか、ご存じですか? 症状だけではない分類 漢方薬も、基本的には症状による分類が最初に来ます。 しかしながら、実は症状のほかにも、違う分類があるのです。 表と裏、寒と熱という、症状が出ている深さと、熱の状態。 これが、飲む薬を大きく分けます。 風邪(ふうじゃ)の特徴 基本、漢方でいう風邪(ふうじゃ)は、症状と場所が一定しないという特徴を持ちます。 細かい場所はあちこち変わりますが、基本的に、身体の表面側(表)を変化させるので、体表が冷えていれば表寒、寒気がして熱っぽかったら表熱、と表します。 風邪をこじらせると、深いところ(裏)に症状が出てしまい、長引きます。 表寒と表熱で薬が変わる 表寒か、表熱かで、飲む薬がガラリと変わります。 表寒だと: 「辛温解表薬」という分類の薬が合います。 葛根湯 麻黄湯 などがこれにあたります。 表熱ですと: 「辛涼解表薬」という分類の薬になります。 銀翹散 などがこれにあたります。 両方ともに書いてある「解表薬」というのは、表を解く、つまり、表面の異常を解放するという意味です。 困ったときは相談を というわけで、似た症状でもちょっとした違いで、使える薬がガラリと変わります。 漢方薬は、体力のあるなしでも使える薬が違ったりしますので、困ったときには店の人(薬剤師さんがいたら一択)に相談してご購入をすることをお勧めします。 漢方薬は、眠気を及ぼす薬が入っていないことが多いので、車を運転する方などでも飲んで安心です。 では、症状の違いに気を付けて、レッツ漢方ライフ! タグ: #ねこや #柏 #漢方薬 #風邪薬 #中医学 #葛根湯 #麻黄湯 #銀翹散 #解表薬 #表寒 #表熱 #漢方ライフ ほぐし処 ねこや 住所 〒277-0042 千葉県柏市逆井4丁目24-36 アクセス 逆井駅より徒歩9分 電話番号 04-7113-4346 (10:00~21:00)…
漢方薬の合わせ方~主従の法則を学んだ日~
こんにちは、ねこやあるじ・西田でございます。 受講前日の突然の体調不良 国際中医師の通信講座を受けていたころの話です。 先生と対面で受講する機会があると聞いて、申し込んだのですが、受講前日から熱とだるみと関節痛が。 あ、これは行ったらあかんやつだ、と判断し、受講当日の朝に先生へお電話を。 症状からたぶんインフルエンザかコロナなので、皆さんに風邪をうつしたら大変だと休む連絡をしました。 先生からの重要な指摘 「で、病院はいったの、薬は飲んでるの?」という先生の問いに。 「熱を出したのは昨日からなのでまだ病院には行っていません。薬は、麻黄湯と銀翹散を併せて飲んでます。ウイルス性の初期にこの合わせでだいたい抑えられるんで」 と答えると… 電話の向こうで、気配が、変わった。(プロジェクトX調) 漢方の「主従の法則」 真剣な声で先生が訊いてきました。 「西田さん、それはどちらが多いのですか? 両方おなじですか?」 「あ、二つ同量ですね」 「それはいけません。必ず主より従を少なくしてください、半分でも三分の一でもいいから、両方を一緒の量ではいけませんよ」 ……そうだよ、今日そういうものを学びに行く予定だったんじゃないか。 今掛けてるのがキャンセル電話なのがトホホだけど。 実践してみた結果 「かしこまりました。ウイルス撃退の側面が強いので、麻黄湯を主で銀翹散を従にします」 「そうしてください。では、お大事にね」 「はい。本日は本当に申し訳ありませんでした」 電話は、これで終了。 あとは、大人しく風邪対策をするだけ。 主従バランスの効果 先生のおっしゃる通り、主を麻黄湯にして、付属効果を期待した銀翹散を少なくしたら、いつもの併せ飲みより飲んでからの効力実感が早い。 これだから、漢方は奥が深い。 ※リラクゼーションサロン ねこやでは、お客様一人ひとりの体調に寄り添った施術を心がけております※ #ねこや #リラクゼーションサロン #漢方 #国際中医師 #体調管理 #学びの日々 ほぐし処 ねこや 住所 〒277-0042 千葉県柏市逆井4丁目24-36 アクセス 逆井駅より徒歩9分 電話番号 04-7113-4346 (10:00~21:00) 営業時間 11:00~21:00 (完全予約制) 定休日 木曜日(祝日は営業、翌日お休み) 当店facebookはこちら↓ http://bit.ly/1TqmW8d
国際中医師試験を終えて ~7ヶ月の学びで実感した東洋医学の奥深さ~
国際中医師試験を受験しました 本日、国際中医師の試験が終了しました。 試験内容と勉強期間 試験は以下の構成でした: 5教科の筆記試験 弁証論治(実際の症状からカルテ記入) 今年の4月から学習を開始し、約7ヶ月での受験となりました。正直なところ、勉強が足りず合格は怪しいと感じています。結果が出るまで約1ヶ月半かかるとのことなので、今は静かに待つのみです。 中医学を学んで感じた3つの驚き 学習を通じて、中医学(東洋医学)の奥深さを実感しました。特に印象的だった点を3つご紹介します。 1. 五感(見る、聞く、触る、嗅ぐ)を駆使した診断技術 現代のような医療機器がない時代に、五感だけを使って以下を判別していました: 異変がどこにあるか 何があって何がないか 体のバランスの崩れ 望診・聞診・問診・切診という四診を組み合わせた診断法は、今でも中医学の根幹をなしています。 2. 自然素材を活かした薬学 中医学の薬剤(生薬)は、自然にある植物や鉱物を一つ一つ調べ上げ: 単体での効能を確認 複数の組み合わせで相乗効果を追求 目的の効果を得るための配合を研究 これが現代の漢方薬の基礎となっています。 3. 病気の本質を見極める弁証論治 中医学では病気の分類が非常に細かく: 同じように見えても別の病と判断するケース 違うように見えても同じ病と判断するケース 表面的な症状を抑えるだけでなく、病を起こした根本原因を探してアプローチする点が特徴的です。 中医学独特の身体観:経絡と臓腑 中医学では、西洋医学とは異なる身体観があります: 気・血・水の3つの要素が体内を循環 **経絡(けいらく)**というエネルギーの通り道 臓腑間の関連性を重視した全体的なアプローチ 血管だけによらない、エネルギーや水分の循環を考慮する点が、西洋医学との大きな違いです。 これからも中医学を深めていきます 試験は一旦終わりましたが、中医学の学びはここからが本番だと感じています。 お客様の健康と快適な生活につながる知識が、中医学にはたくさん詰まっていました。これからもブログを通じて、学んだことや実践していることをシェアしていきたいと思います。 今後ともお付き合いいただければ幸いです。 関連記事: 前回のブログ:【中医学を読み解く】唯物観(4)中医学における病気(疾病)の定義 タグ: #国際中医師 #中医学 #東洋医学 #漢方 #弁証論治 #経絡…
