北斎の柚子健康茶、再現してみる【Part2,実践編】
※本記事は、葛飾北斎の記述に基づき、現代家庭環境で柚子健康茶を再現した記録です。
ねこやあるじ・西田でございます。
さて、前回は北斎さんのレシピの前提を確認いたしました。
今日は、実際に作ったときの様子をお伝えいたします。
まずは材料です。

お酒は精米歩合が低めですが火入れをしていないものを選びました。
柚子が二つあるのは、今年庭で収穫した柚子が小さかったためです。
では、セラミック包丁で柚子を刻みます。

北斎さんが金属を禁じて竹べらで刻んでいるのには、理由があります。
実は今のジャムづくりでも、鍋はホーローかステンレスを使用すべし、とあります。
アルミや鉄、銅は柚子の成分によって腐食してしまうので、調理にも保存にも向かないのです。
うちには金属でないセラミック包丁が手元にありましたので、それを使っております。
ステンレスなら、大丈夫とのことですので、現代なら楽に調理できますね♪
種は切らないように気を付けて(竹べらで切れたとは思えない)、あとは果汁を逃がさないようにざくざくと、っと♪
(この時点では、江戸っ子的粗っぽさでいいだろう、と、皮の刻みはちょっとざっくりしておりました)
土鍋がないので、ホーローのミルクパンに全投入でGo!
(実はこの時点で蓋の重要性に気づいていませんでした)
お酒も投入!

煮込みはじめて5分ほどしてから、はっと気づきました。
「しまった、土鍋でくつくつってことは、蓋つきとろ火じゃん」
当家、一人用土鍋は手元にありません。
ガスコンロの火でもあのころの七輪とろ火と比べると強すぎます。
土鍋指定には、金属を嫌う意味だけでなく、火加減と保温の両立という意味があったようです。
ないものは仕方がないので、代替策として、蓋をかぶせて火をつけたり消したり、で、ゆっくり煮込みます。

土鍋の圧力煮ではないので、皮も大きいものは刻み直して再投入します。
チタタプチタタプチタタプ・・・(時代が違う)
江戸っ子気質ではなく、浮世絵画家の細かさで考えるべきだったかな、うん。
そうこうあって一時間。
柚子とお酒のいい香りが部屋に満ち溢れて……できあがりました!
二個でこの量なら、柚子一個半でもよかったかも。
ラップを敷いたタッパーに詰めまして。

白綿の苦味がどうなったかと、カケラをひとなめしてみました。
苦味もえぐみもほとんどない!(ちょっとだけ最初にきました)
柚子比率多めでこれなら、一個でつくったなら普通においしい!
ふつうに甘くない柚子ジャムでいけますよこれ。
ちなみに、冷蔵庫で一晩おいた北斎先生レシピ柚子健康茶は、苦味が完全に消えて、普通においしい柚子茶として飲めました。
白綿を全く取り除いてないのに、凄い!
あの北斎さんが、食レポコメントとして文句ひとつも書かないわけですよ。
というわけで、江戸時代事情を考えながら再現したら、ふつうにおいしい柚子ジャムが出来上がりました。
金属を避けること、火を強くし過ぎないこと、この二点だけ守れば、現代でも十分再現可能でした。
皆様、お試しあれ♪
ほぐし処 ねこや
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