体の位置と温度の関係(冷房のかけ方)

お身体の不自由な方への訪問もみほぐしは、今でも続いております。

施術台に移動することもできませんので、ベッドで寝たままほぐさせていただいております。

先日うかがったところ、とても困った顔で、

「体が冷え冷えする、今年の夏をどうすごしたらいいのかわからない」

と、ご相談をいただきました。

ご希望の箇所をもみほぐしても、次にお会いしたときには、凝り固まっている状況。

「クーラーがつらい。直接あたらないようにしてもらっているのはわかるが、つらい」

とおっしゃります。

隣の部屋でクーラーをつけて、扉を開けて冷気を流し込んでいるというお部屋の冷やし方でした。

ほぐしている私には、それほど寒くなかった、のですが。

施術が終わって床にしゃがみこんだ途端、襲い来る寒さ。

何事!と思いつつ、手を上方に伸ばすと、お客様のベッドの高さまで冷え冷え、さらにその上は快適な暖かさ、という空気の二層構造。

部屋の空気をかき回さずに、そうっと冷気を送り込んでいたのが、逆にあだになっていました。

実際に計ったところ、上層が28.9℃のときに、下層は26.5℃。

身体を動かせない方には、この温度は低すぎます。病院では、28℃が基本なのですから。

 

サーキュレーター代わりに扇風機を上に向けて回し、空気をかき回したところ、上層があっという間に1℃下がりました。

下層は27℃に近づいてきて、でも、なかなか上がってきません。

空気をかき回しつづけないと、下層は温度が下がり続けてしまいます。

扇風機を寝ている間も止めないでもらって、かつ、お客様の体の高さに置いた温度計に合わせて、部屋の温度を調整してもらうことで、まずは様子見です。

足から冷えが上がってくる、ということで、足側だけ毛布であっためてみては、というのも提案してきました。

 

オフィスの内勤の女性が冷えすぎで苦しんで、外から帰ってくる男性が平然としている状況は、よく伺います。

寒いと感じる方は、机のそばに温度計を置いてみたら、意外な寒さになっている、かもしれませんね。

 

 

ほぐし処 ねこや

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