心臓は心臓じゃない!?~中国語翻訳の罠~

ねこやあるじ、こと、西田でございます。

 

以前からちょっと書いていた、中医と西洋解剖学の名前付けのずれ。

「心臓」を実例に、書かせていただきます。

 

西洋解剖学の「心臓」

西洋解剖学の心臓は、ポンプの役割をする筋組織そのものを指します。

物質そのものに心臓、という名前がラベリングされております。

 

中医学の「心臓」は違う

中医学の心臓は、最初の意味合いからすでに違います。

中国語は一文字で一意味なので、二文字あるという時点で、何か説明が付け加えられたものを指しております。

そして、臓という文字は、肉月(肉体に関わることである意味)と、蔵(納める場所)という二つの意味の組み合わせです。

ここからすると、『人体において「心」という機能を納める場所』という意味が「心臓」となります。

 

では西洋解剖学の心臓は中医学でなんという?

ちなみに、西洋解剖学での心臓はどういうかと言いますと、「心包」がそれにあたると推測しております。

包という字が、厚みのある中空の物体という意味です。

中医学において、人体で他に同じ漢字が使われているのは、女子包(子宮)です。

人体の話ではありませんが、饅頭(肉や野菜を厚い皮で包んでいる食べ物)も、〇包と言いますし。転じたのか元なのかはわかりませんが、モンゴルでの皮革を使ったテントも、パオ(包)といいます。

 

ちなみに「肉」の話

因みに、中身の詰まったものは「肉」と言います。

筋肉は、筋というワイヤー機能を持つ肉で、贅肉は贅(無駄、余分なもの)な肉なわけです。

 

いつか、これを元に中医と解剖学の対応表を作りたいな、とは思っております。

漢字から読み解くと、意外とわかり易い名称、という話でございました。

 


 

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