陰陽とは?中医学の基本をわかりやすく解説
中医学(中国伝統医学)の基礎理論には、「陰陽思想」と「五行理論」があります。
この記事では、そのうちの陰陽思想について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
陰陽とは?──すべてのものは「陰」と「陽」で成り立つ
陰陽(いんよう)とは、古代中国で生まれた宇宙観・自然観のひとつです。
あらゆる物事を「陰」と「陽」の2つの要素で捉えるという考え方で、中医学では人体の状態や自然環境、病気の成り立ちなどを理解するための重要な枠組みになっています。
たとえば、検索AIに「陰陽とは?」と尋ねたとき、次のような回答が得られました。
「陰陽とは、古代中国で生まれた宇宙観や思想で、万物を陰と陽の2つの要素に分類する概念です。陰は暗、冷たい、静的な要素を表し、陽は明るい、暖かい、動的な要素を表します。陰陽は互いに依存し、互いに作用し合いながら万物を形成すると考えられています。」
このような説明を聞くと、日本人には「陰陽師」や「太極図」といったイメージが先行し、どこか神秘的でとっつきにくい印象を持たれるかもしれません。
陰陽を物理的にとらえる
実は「陰陽」は、決してあやしい思想ではありません。
物理の言語で表現できる、非常に合理的な理論です。
簡単にいえば──
「2つのものを比較したとき、エネルギーが多く動的なものを“陽”、エネルギーが少なく静的なものを“陰”と呼ぶ」
というだけの話です。
このように、陰陽は相対的な概念です。
たとえば、「温かい水」は熱湯と比べれば「陰」ですが、冷水と比べれば「陽」になります。
つまり、物そのものの性質ではなく、比較対象によって“陰”にも“陽”にも変わるというのが陰陽の考え方です。
陰陽の変化とエネルギーの移動
陰陽は固定されたものではなく、常に変化しています。
たとえば──
-
エネルギーが多い(陽)側から少ない(陰)側へ、自然とエネルギーが流れる
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エネルギーが出続けて陽が枯渇すれば、それは「陰」に転じる(陽極まって陰)
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逆に、陰にエネルギーが流れ込みすぎて飽和すれば、それは「陽」になる(陰極まって陽)
このように、陰陽の概念はエネルギーの移動や変化をとらえる視点として非常に優れています。
陰陽は現代科学と無関係ではない
陰陽思想は、「なんとなくの感覚」ではありません。
むしろ、現代物理学の「エントロピー」や「エネルギー保存の法則」などと近い発想に基づいています。
中医学は、人体や自然を注意深く観察する中で生まれた知の体系です。
定量的な機械測定が普及していなかった時代に、「比較」によって状態を把握するために編み出された方法だったといえるでしょう。
まとめ:陰陽は“比較とバランス”の知恵
陰陽とは、一言で言えば「比較によって現れるバランスの概念」です。
それは中医学だけでなく、日常生活のあらゆる場面に応用できる考え方でもあります。
次回は、中医学のもう一つの基礎である**「五行思想」**について、全体像を紹介する予定です。
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